成徳会は、本土空手界で四大流派と言われるどの流派にも属さない独立した団体です。
流派に所属しないと申し上げると、いかがわしい団体ではないかと誤解を受けますが、成徳会の子供たちの戦績が示すように、本土空手界の中では、異色かつ抜群の技術力であることは、現在では広く知られています。
唐手(からて)の創始者 糸州安恒 とともに空手創始に当たったのは、屋部憲通、花城長茂ですが、その一人、花城長茂の門下である金城裕から伝えられた空手で、私達は競技に臨んでいます。
これを私達は金城空手と称しています。
金城裕と言えば昭和20年代に本土空手界を風靡したものの、晩年は過去の人と思われがちでしたが、成徳会の真の指導者は金城裕です。その教えを弟子の私が代わって指導しているだけのことです。
現在、成徳会は正式名称を「特定非営利活動法人 正統唐手成徳会」と称し、少年少女会員を中心に空手を指導しています。日本空手道研修会と同じく金城門下の空手団体です。
いずれの流派にも属さず首里正統の原初空手を引継いでいることから、師の金城から命名して頂きました。
その技術をもって私どもは空手競技に臨んでいます。
技術については後述しますが、幕末から現在に至る、首里系統としては正統的なもので、本土空手の諸流派と異なり本流であると自負しています。
この意味で、空手の内容は、本土の流派空手とは趣を異にしますし、技術も古風と言われてきましたが、現代空手競技界の中では、最新、最先端の技術に何らの引けも取らないことは、少年空手界で我が国最強の団体となった結果がそれを示しています。